ホイップアンテナ用マグネット基台を自作してみた話
ふとマグネット基台が手元に欲しくなった.真面目に買うと3000円くらいはするけど,カジュアルに使いたいだけなのでそこまでコストをかけたくない.手持ちによさげな強いマグネットがあったので,作ってみることにした.ハウジングは3Dプリンタを使ってABS樹脂で作る.
手持ちであった強いマグネット.これがないと始まらない.とても強力なので不用意に電子機器を近づけたりできない.鉄とマグネットの間に指を挟んだりしたら怪我するレベル.
私はなにか作りたいものがあったり,アイディアが生まれそうな時は,最近だいたいiPadに書いていく.iPadを導入する前はProject Paperを使っていた.オキナのProjectPaperは書き心地もよいし,罫線が丁度いい色で入っていてよい.
オキナ プロジェクトペーパー B5 5ミリ方眼罫 100枚 PPB55S
- 発売日: 2017/07/20
- メディア: オフィス用品
ソフトウェアでもハードウェアでもなにか作りたいときはいつもだいたいこうやって描くことから始まる.
こうして描いてみるとだいたい作りたいもののイメージがついてくる.この脳のうちにデータに起こす.
fusion360でモデリングする.今回は上半分と下半分の2パーツからハウジングを構成して,間にケーブルを通すスリットをいれておく.2つのパーツでマグネットを固定して保持し,パーツ同士はネジ固定にする.ネジ固定にするにあたって下側のパーツにはインサートナットを熱圧入してやることにした.
モデルができたら早速作っていく.3Dプリンタにデータを食わせて積層する.
とりあえず下半分ができた.
続いて上半分も出力する.
上半分もできた.サポート材の条件がよくなくて,剥がすのが大変だった.
ハウジングパーツができたので,あとは組み上げるだけ.インサートナットを熱圧入する.
www.monotaro.com
モノタロウで買ってあったM4の廣杉計器のインサートナットをハンダゴテで熱しながら圧入していき,ある程度挿入できたら机などの平面にナットとパーツを押し当ててツライチになるようにする.
するとわりときれいに圧入できる.
ここまできたらあとはコネクタとケーブルをつけて組み上げる.ケーブルは取り回しやすい3D-2V.秋葉原の九州電気で買った.
M型接栓は安物の手持ち.
これを組み上げて
完成.使ってみるとこんな感じ.
丁度いい吸着力でいいかんじ.
吸着力はハウジング下部パーツのマグネットと底面までの高さを変えてやることで調整できるが,今回は4mmで一発成功.ちょうどよかった.
というわけでほしいと感じてから手に入るまでとても早く,手持ちの機器と部材でサクサクと作り上げることができました.めでたし.