Google Cloud Certified - Professional Cloud Architect を受けた話
先日Google Cloud Platformの認定資格であるProfessional Cloud Architect を受験する機会を与えられたので受験してきてみた.
はじめに結果から述べると,無事合格していた.この記事ではProfessional Cloud Architectを受ける上で重要となってくる点などの書き連ねていきたいと思う.
そもそもProfessional Cloud Architectとは何か.
Professional Cloud Architect とは、Google Cloud の技術を組織が活用するために必要なクラウド アーキテクチャと Google Cloud Platform に関する専門的な知識を有することを認められ、ビジネス目標を実現するために、スケーラブルで高可用性を備え、堅牢かつ安全な動的ソリューションを設計、開発、管理できる者をいいます。
と述べられている.要するにGCPを使って組織の目的を達するために必要な一定の知識を持っていることを認めるための資格と思っておけば良さそう. 実際に出題される問題でも,ネットワークのTCP/IPの知識だとか,ストレージのRAIDの話だとか,コンピュートリソースの仮想化だとかそういったテクニカルな話ではなく,GCPのサービスを道具として捉え,それをどのように適用/利用することで本質的な課題を解決できるかどうかという点に問題の重心が置かれている.
試験はどういったものか
具体的に述べることは試験の規約上控えなくてはなないが,試験自体はCBT(computer based test)で,多肢選択式.記述したり,コマンドをエミュレータで打つといったことは,私が試験を受けた時点では存在しなかった.内容は先ほども述べたように,テクニカルは話というよりは,顧客の要求に対してGCPの各種サービスを適切に選んで利用することができるかという点に重点が置かれている.
試験対策は?
私の場合,書籍があるのかなと思って東京駅近くの丸善に行ってみたりしたが,現時点でGCPの試験対策本というものはあまり出回ってない感じだった.なので私はひたすらGCPのドキュメントを読んで,そのサービスの特徴やできること,組み合わせなどを理解することに努めた.実際に手を動かしてGCPの各種サービスを利用してみると行ったこともやってみたかったが,そこまで手は回らなかった.なのである程度の情報工学やクラウドの知識を持ってさえいれば,特段勉強のために投資するといったことは必要ないのではないか,GCPの公開ドキュメントのみで十分なのではないかと思う.
試験にはケーススタディとしてある仮想の会社の要求要件と,それを踏まえたサービスの選択などが求められる場合がある.それは下記試験ガイドから現時点で3つのケーススタディのサンプルがあるのでチェックしておくと良いと思う.
感覚としては,GCPのサービスをわかっていて一通りのサービスを利用したことがある人なら軽々受かるのではないかという印象.そうでない人でも,基本的な情報工学とクラウドの知識さえあればあとは試験ガイドに目を通してあたりをつけ,GCPのドキュメントを読んで理解を進めることで合格できそう.もちろん実際に手を動かして使ってみることも理解を深める上で有効な手段だと思う.
というわけで簡単に受験体験記として書き連ねた.試験自体はそう難しいものでもない印象なので,気になる方は挑戦してみるといいと思う.
認定証もデジタルで,ブロックチェーンを用いた検証が採用されている仕組みを利用している.イマドキという感じがする.
余談だが,無事合格するとGCPのロゴ入りのノベルティがもらえる.現時点だとTimbuk2のリュックと,The North FaceのPulloverと,Marine Layerのパーカーから選べる.
何もらおうかな.