3GHzくらいまで使えるダミーロードを自作した話
BARRY TA50-R0-60-2Qっていう終端抵抗が以前秋月で販売されていた.
残念ながら今はもう販売されていない.
60Wと250Wのものがあって,250Wは下記のようなパッケージで販売されていた.
60Wのほうは結構高周波まで使えて,2.5GHzくらいまでは仕様上行けるようだった.
この60Wのものを真鍮の基板にマイクロストリップ線路とSMAコネクタをつけてダミーロードとしてみた.
なかなかよさげである.
特性はというと,
(マーカーは測定点を表しているわけではないので注意.マーカーは無視してください)
だいたい3GHzくらいまではS11が概ね-20dB以下になっているようである.
-20dB以下というとSWRにしてだいたい1.2〜1.3以下というところだから,十分許容範囲ではないだろうか.
1.5GHz付近のピークでも-19dB程度,3GHzでも-18dB程度でこの場合も,いずれもSWR1.3以下に収まっている. もちろんアマチュアバンドの430MHz帯などでは,-27dBほどあり,SWRで1.09で全く問題ない.
250Wの物も持っているので,これは放熱器をたっぷりつけて大電力用にしてみようと思う.
高周波特性はデータシート的に60Wのものよりも250Wの方が悪くなるが,それは仕方ないことである.
ということで,割と使えそうな代物ができました.簡易測定くらいならこれでいけちゃいそうですね.