JP7FKFの備忘録

ヒトは,忘れる生き物だから.

ネットワークアナライザ用のCalKitを自作してみた

よくVNA自作している人とかがやっている,CalKitの自作を私もやってみました.
とはいえ,すごく簡単なのです.SMAのメスコネを用意して,Openはピンを切って平らにするだけ,Shortはできるだけピンの根元でGNDと芯線を半田づけするだけ,Loadは抵抗をつけてやるだけです.
私は,Openはピンをできるだけ根元で切って,さらに平面なところに紙やすりを置いて少しヤスってあげました.ShortはGNDと芯線を銅箔テープに穴を開けたものを使ってできるだけ根元でショートさせて半田を盛りました.Loadは200Ωのチップ抵抗(2012だったかな)を4つ,できるだけ対称になるように心がけながら半田付けしてつけてやりました.
完成したものがこちら
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ちなみにShortについては,写真では芯線を切っていませんが,最終的には切りました.芯線を切ることによって特性が変わるかどうか見るためにネットアナで切る前と後で比較してみたりしていたのですが,結果的にはほとんど変わりませんでした.なのでただ邪魔なので切りました.
それぞれの特性はこんな感じです.
- OPEN
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- SHORT
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- LOAD
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測定条件的には9kHzから8.5GHzまで測っている感じです.
さすがにGHz帯では位相が回ってしまっている感じですね.LOADに関しては反射も増えてしまっています. このLoad全然ダメですね.適当な手持ち部品で作ったのがよくなかったか.これはリトライしたいです.今さら気付いたんですけど,これだけたっぷり半田盛っているのよくない気がする.絶対影響している.半田少なめでしっかり固定するという感じでリトライしたい.
まぁMHzオーダならなんとか使えるかなという気はしますね.
CalKitは作ったが,自分のVNAが無いのでVNA作りたいな.