JP7FKFの備忘録

ヒトは,忘れる生き物だから.

オーディオレベルメータを作ってみた

本題のとおり,以前作成したD級アンプ(TPA3122D2を用いたD級アンプの製作 - JP7FKFの備忘録)にレベルメータを追加してみた.

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回路は簡単に,オペアンプで入力信号を増幅して,マイコンのADCで受ける.

そのADCの値に応じてLEDを光らせるという単純なものだ.
入力まわりの回路は以下のようにした.
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入力側から,DCカットのコンデンサ,非反転増幅をするオペアンプ,半波整流,そして最後にLPFを入れている.

入力は,RかLの片一方を取っている.今回はバーLEDを一つしか使わないので,それでいいと思った.
本気でやるなら,RとLの平均を取ったりなんだりするんだろうけど,別にRとLは多くの場合同じような音圧だと思うし,私はそこまで真面目にレベルメータを使おうと思ってないし.

真面目に作るなら音圧レベルに応じてキャリブレーションしたりなんだりきちんとするべきだし.

オペアンプの増幅度は適当に実験しながら決めればいいと思う.
整流はめんどくさいので小信号用ダイオードでカジュアルに半波整流.

LPFの定数も,作りながら適当に決めた.
ゆっくり下がっていくのが好きな人もいれば,LEDが音声に応じて高速にチカチカ応答してくれるのが好きな人もいるだろうから,
これは個人の好きな時定数を選べばいいと思う.

実のところ,間違って開けた穴をなんとかして塞ぎたかっただけなのだが,
案外いいかんじのアンプになったと思う.
音楽に合わせてレベルメータが上下してくれるとやはりなんだか楽しい.
また,このアンプもレベルメータも自分でつくったもんだから,愛着はやっぱり計り知れない.

また,音質にこだわる人はこのレベルメータによる音質低下を懸念されるかもしれないが,
今の所特に気になる点はない.というか,私はもともとそこまでこだわって聞いていない.

普通に使う分にはD級アンプサイコーです.省電力だし小型だし.

しかしこれだとまぶしくてウザいということになりかねない.
今,電源ONから遅延させてスピーカー出力のリレーを駆動させている部分にPICマイコンを用いているのだが,そのマイコンの足が空いてるので,その足とメインボリュームのON,OFFのタイミングをうまく組み合わせて,レベルメータの有効,無効を切り替えれるようにしたいと思っている.

具体的には,メインボリュームをONにしてLEDのblinkingが始まって,それが終わるまで(出力ONになるまで)の間にボリュームがOFFになったときに,有効から無効,または無効から有効に切り替え用と思っている.
これはマイコン内部のEEPROMに保存しておいて,電源を切っても前の設定を保存するようにする.

これでもっと使いやすくなるだろうから,早く改造したい.