JP7FKFの備忘録

ヒトは,忘れる生き物だから.

2017年になりました

新年のごあいさつ

2017年となりました.新年明けましておめでとうございます.
2017年1月1日のうるう秒挿入のせいで時差ボケしています
更新する頻度が少ない本ブログですが,ちまちまと来てくださる方も増え,嬉しく思っています.

2016年で印象的だった記事は,やはりMP640の修理の記事です.

Canon MP640プリンタ給紙機構の修理
Canon MP640のカムをDMM.makeに出品してみた話
DMM.makeに出品したCanon MP640のカムを用いて修理してくれた方がいた

ふと「修理しました!」という報告程度に上げてみた記事から,「私も修理したい」という声が上がり,実際に修理ができてしまったのはこちらとしてもびっくりで嬉しかった.

「壊れたから捨てる」ではなく,「壊れたけどなんとかして使えないだろうか」という考えをしてしまうのが私なのですが,これは私がものづくりをやっていたことから上がってくる考えなのでしょうか.壊れたものをできる限り直して使うというのが,ものづくりをする人間として,そのものを作ってくれた人に対する感謝ではないかと心の片隅で思っていたりします.
とはいえ,不要になったものは捨てざるを得ないわけですが...できる限り,です.
要するに簡単に同じような機能の新しいもので"交換"したくないという思いな気がします.新しい機能とかがついて進化したものは欲しくなって買ってしまったりします.私は.
なんというか,機能や性能に不満はないけど不具合が生じてしまって使えなくなり,同じようなものを買いたくない感じ.
機能とか性能が劣るとか,「こっちのほうがいいな」って思ってしまうようだとやっぱり買いたくなっちゃう.

私はNHKの「仕事の流儀」という番組が好きでよく見ています.あのプロフェッショナルのアレです.
その中でこんなプロフェッショナルがいまして
時計に命、意地の指先 - 松浦敬一

この人は動かなくなった時計のうち,他のお店が修理を断るような時計でも,直してしまうようなプロだそうです.
そしてこの人は,古くからあるものをなんでも修理して直して使っているそうです.この番組の中では掃除機や電灯がそうでした.
さすが修理職人といった感じ.それで私は,壊れたものを修理して使うところに共感を覚えたりしたわけでした.

小さい頃から修理とか分解(元に戻せなくなることもしばしば)が好きだった私なのですが,修理とか分解をすると本当に中身がよくわかったりするものです. そこから学ぶことは山のようにあり,ネジの使い方,止め方,止める位置から熱設計,振動設計(耐久性),ケーブリングなどなど,一流の企業が作ったモノであれば,一流のテクニックがモノに詰まっているはずです.そのモノを見るということは,一流の技術を見てることに他ならない気がします.分解するだけで一流の技術が見れるなんて素晴らしくないですか? 壊れて捨てることが決定しても,分解して勉強してから捨てるようにしています.それが私なりの供養です.そこから技術を学ぶことが私のポリシーです. 新年始まって早々,「分解はいいぞ」という記事になってしまった.
まだまだ書きたいことがあるのでちょくちょく書いていきたい.

まとまりがありませんが,「分解はいいぞ」ということを言って,新年のご挨拶にさせていただきます.
本年もよろしくお願いいたします.