JP7FKFの備忘録

ヒトは,忘れる生き物だから.

EME, JT65備忘録

ただの備忘録です.
referenceにあるページから引っ張ってきたやつを一部引用させていただいています.

JT65関連

JT65は流星痕反射通信用に開発されたデジタル通信技術を、ノーベル物理学賞受賞のK1JT/Dr.Joe TaylorがEME(月面反射通信)などの微弱信号通信を目的として改良・開発した狭帯域通信モードであるWSJTのうちの一つ.
JT65には3つモードがある.
JT65AはHF/50MHz用、JT65Bは144MHzと432MHz用mJT65Cは1296MHz用となっているらしい.
JT65プロトコルは65-tone(65個のトーン)を使い,1270.5HzのサブキャリアをAFSK変調する(65FSK).この変調方式はon-offキーイングよりも非常に効率が良く,PSKよりも周波数変動に対する許容度がはるかに高い特長がある.
ソフトウェアはとりあえず現在はWSJT-Xを使っていればよさそう.

JT65A(HF)運用周波数

JT65Aの国際的な中心運用周波数は以下.モードはUSB.
1.8MHz帯 : 1838kHz
3.5MHz帯 : 3576kHz
7MHz帯 : 7076kHz(但し、日本ではバンドプランによって受 信のみ、代わりに7039kHz)
10MHz帯 : 10139kHz,10147kHz
14MHz帯 : 14076kHz
18MHz帯 : 18102kHz,18106kHz
21MHz帯 : 21076kHz
24MHz帯 : 24092kHz
28MHz帯 : 28076kHz
50MHz帯 : 50300~51000kHz

EME関連.

QRPpな局は,グランドエフェクトをうまく利用するとよい.
これは大地反射により利得が大きく見える.最大で+6dB程度利得増加が見込めるらしい.
月の出と月の入の際に,月が地面に近づくときがチャンス.
月の仰角が10度前後までならグランドエフェクトを利用するために仰角は水平にしておくと良いらしい.
グランドエフェクトは仰角20度くらいまでなら使えるらしい.

月のコンディションに関しては,DGRDという評価項目がある.
これは月の背景ノイズ,月との距離などから算出されるらしい.
算出された結果によるコンディションがカレンダーになっている.
EA6VQ EME calendar
DGRD が -5.0dB から 0dB の間がターゲットになる.欧州の QRP 局は -2.5dB を切ったあたりからアクティブになる傾向があるらしい.
JT65Bのデコード限界値はS/N -32dBほどらしいので,相手局の出力やアンテナを考慮して,受信レベルから相手が受信すると想定されれるレベルを計算して-32dBを下回っていないか確認すると良いかも.

偏波面問題

EMEでは偏波面が変わってしまうことがある.
変わる要因は主に2つあり,Geometric RotationとFaraday Rotationである.
Geometric Rotation が |0-20| または |70-90| くらいの範囲で, Faraday Rotation がおとなしい時にだけお互いの偏波面は保存される.
ファラデー回転は電磁気学の法則であり記録媒体であるMOディスクとかに使われている技術ですよね.今はもう使われなくなってきましたが.
Geometric Rotationは月とお互いの位置によるものらしい.WSJTにおいては,Dpolという表示があり,これがGeometric Rotationを示しているらしい?
これが0の時は受信と送信は同じ偏波を使えば良いが,45の時は送信と受信で偏波面を変えてやるとよいとのこと.

EME関連チャットツール等

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